A3930 および A3931 は、N チャネルの外部電源 MOSFET で使用する、3 相ブラシレス dc (BLDC) モータ コントローラです。省電力の 3 相モータ ドライブ システムを設計するために必要な多くの回路が含まれており、自動車用途向けに特別に設計されています。
自動車の主要な要件は、広範な入力電源範囲における機能性です。独自のチャージ ポンプ レギュレータは、7 V までのバッテリ電圧に十分な (>10 V) ゲート ドライブを提供しており、デバイスは 5.5 V までのバッテリ電圧において、低減ゲート ドライブで動作できます。チャージ ポンプでの電力消費は、低電源電圧での電圧倍加モードを公称実行電圧 (14 V) でのドロップアウト モードに切り替えることで最小化されます。
ブートストラップ コンデンサを使用して、N チャネル MOSFET に必要な、上記のバッテリ電源電圧を供給します。ハイサイド ドライブ用の内部チャージ ポンプにより、dc (100% デューティ サイクル) 動作が可能です。
内部固定周波数 PWM 電流制御回路を使用すると、最大負荷電流を調整できます。ピーク負荷電流限界は、入力基準電圧と外部センサー抵抗の選択によって設定されます。PWM 周波数は、ユーザーが選択した外部 RC タイミング ネットワークによって設定されます。さらに、PWM 入力を使用すると、スピードとトルクを制御することができ、内部電流制御回路に最大電流限界を設定できるといった柔軟性もあります。
効率性は、同期整流を使用することで強化されます。電力 FET は、デッド タイムでの内蔵クロスオーバー制御によって、シュートスルーから保護されます。デッド タイムは、1 つの外部抵抗によって設定できます。
A3930 と A3931 の違いは、ホール入力時のオールゼロの組み合わせへの応答だけです。この状態の場合、A3930 はロジック障害を示しますが、A3931 は、マイクロプロセッサ駆動「センサーレス」制御システムの起動アルゴリズムに適した不安定な開始位置にモータを事前に配置します。