A4963は、3相センサレス ブラシレス DCモータ コントロールFETドライバで、PチャネルとNチャネルパワーMOSFET駆動を行なう様に設計された物です。
A4963は、電子コントローラ装置 (ECU)と直接通信ができるスタンドアローンのコントローラとして使用することも、ローカルのコントローラー(MCU)とともにシステムを構成することも可能です。
モータの逆起電力(bemf)を監視することにより、個別の位置センサーを必要とすることなく、3相間のフェーズコミュテーションが決定され、ブロックコミュテーション(台形波駆動)によりモータは駆動されます。このセンサレス起動手法は、さまざまな種類のモータと負荷の組み合わせ動作を可能とします。
専用回路により、電源電圧とモータの能力にもよりますが、100rpm以下から30,000rpmを超える広範囲のモータ速度に対応が可能です。
デューティサイクル(電圧)制御、電流(トルク制限)制御やクローズドループ速度制御などいくつかの動作モードがあります。動作モードや制御パラメータはSPI互換のシリアルインターフェイス経由で変えることができます。
モータの動作はプログラム可能なPWM入力によって制御されます。このPWM入力はモータの動作状態を規定し、かつ設定された動作モードに比例した入力信号となります。
搭載されている診断機能により、低電圧、温度上昇やパワーブリッジの故障通知が送出示され、パワースイッチを短絡から保護できます。故障通知はオープンドレイン出力で、PWM入力をLowに設定することも可能です。
A4963は、放熱パッド付き小型の20ピンTSSOPパッケージで提供されます。