A1262: 2次元、デュアルｰチャンネル、超高感度な ホール効果ラッチ

A1262は超高感度なホール効果ラッチです。従来使われている水平磁場方向での動作の他垂直方向の動作も行います。この水平、垂直方向のホール素子による動作でユーザは本来独立した磁極の2つの位置により位相を90度分離出来ます。A1262の直交出力はリング磁石の回転方向検出を行う時などの回転方向の決定に使用出来ます。

A1262は用意された2つのオプションにより、磁気を用いたシステムの設計に柔軟性をもたらします。２つのオプションはパッケージの面(Z軸)に対する垂直な磁場に反応する水平ホール素子を用います。一番目のオプションはパッケージのピンが出ているエッジを(Y軸)横切る、パッケージ面に対しに平行な磁場に反応する垂直ホールプレートです。X軸のオプションはパッケージのピンが出ていないエッジを(X軸)横切る、パッケージ面に対しに平行な磁場に反応する垂直ホールプレートで、実効エアギャップを低く保てます。

1つのシリコンチップに2つのホール素子プレート(1つは水平でもう1つは垂直)、マルチプレックサー、小型単一アンプ、チョッパ安定回路、シュミットトリガ、そして20mAの引き込み能力のある短絡保護機能の付いた2つのNMOS出力トランジスターを実装します。A1262は車載対応の堅牢な回路で構成されており、4から24 Vまでの動作電圧と–40°C から150°C までの動作温度を可能とします。

微細なBiCMOSプロセスを用いているので、これらのデバイスは殆んどのアプリケーションに適した超小型なパッケージを提供出来ます。LH5と言うパッケージはSOT23-Wの表面実装品を変更した物で、多方面で磁気動作の最適化を図っております。このパッケージは鉛フリーで、リードフレームは100%曇り錫めっき加工されています。