A5985 は、操作が簡単な変換機能を内蔵したマイクロステッピング モーター ドライバです。バイポーラ ステッピング モータを、フルから 1/32 までの各ステッピング モードで動作するように設計されてます。ステッピング モードは MSx ロジック入力によって選択されます。40 V および ±2 A までの出力ドライブ容量があります。
A5985 は広範な、ステッパー速度とステッパー モーターの特性に対して電流波形を最適化する独自の高速電流減衰適応率 (APFD) アルゴリズムを導入しました。APFDはPWMサイクル中の多の動作状態で、電流のリップルを低減したまま高速電流減衰の量をすぐさま調節します。この適応機能は可聴領域でのモーターのノイズや振動そしてステップの正確さにてシステムのパーフォーマンスを向上させます。
この変換機能は、A5985 を容易に実装するためのカギとなります。STEP 入力に 1 つのパルスを入力するだけで、モータを 1 マイクロステップ駆動します。位相シーケンス テーブル、高周波数制御線、またはプログラムへの複雑なインターフェイスはありません。A5985 のインターフェイスは、複雑なマイクロプロセッサを使用できない場合やマイクロプロセッサの負荷が重い場合に最適です。
ET パッケージは、臨界出力、センス、電源ピン間に非接続ピンを追加することで、無煙無炎 (NSNF) 設計を求める顧客の要件に対応しています。そのため、ピンとそれに隣接するピンがショートしても、デバイスから煙や炎が発生することはありません。さらに、ピンが地絡している場合や開放されている場合も、デバイスから煙や炎が発生することはありません。
内部に同期整流制御回路があるため、PWM 操作中の消費電力を改善できます。内部回路保護には、ヒステリシスを伴うサーマル シャットダウン、低電圧ロックアウト (UVLO)、およびクロスオーバー電流防止が含まれます。特別な起動シーケンスは不要です。
A5985 は1つの表面実装パッケージにて提供されており (ET)、5 mm × 5 mm、公称全高 0.90 mm のパッケージで放熱機能が強化された露出パッドが付いております。鉛フリーで (末尾は –T)、リードフレームは 100% 曇り錫でめっき加工されています。